島で島旅、済州島の離島めぐり

済州島の周囲には大小あわせて60を越える島々があります。素朴でゆとりある島の魅力にハマる旅行者も続々！春になると青麦畑が広がる加波島（カパド）から、トレッキングに人気の楸子島（チュジャド）まで。済州島の個性ある離島を紹介します！

韓国最南端の島、馬羅島（マラド）。島内は、丸みのある外観で知られる「馬羅島聖堂」、最南端を示す「大韓民国最南端碑」、今では建物だけが残る「加波（カパ）小学校馬羅（マラ）分校」、長年の海風で作られた海蝕洞窟など見どころがいっぱい。馬羅島名物のちょっぴり変わったジャージャー麺もぜひ味わってみて。ヒジキ、カメノテ、イワノリなどの海の幸入りです。

‣ 出発時間によって復路の船の時間が決まっているため、自動的に1時間40分後に戻る船のチケットが発給されます。もっと長く滞在したい場合はチケット売場で確認を。 ‣１日の間に馬羅島行きと加波島行きの船を利用した場合、乗船料金が割引に。

どこまでも広がる青麦畑が美しい島、加波島（カパド）。青麦畑と青い海、抜けるような空が織り成す美しい景観を満喫できます。３月末から５月初めまでが青麦畑の見頃。５月からは麦が実りだして黄金色に変わっていき、秋には収穫を終えた麦畑にコスモスやヒマワリが咲きます。島で一番高い「ソマン展望台」からは島全体を見渡せる絶景を楽しめます。

高麗時代に起きた火山噴火によってできた飛揚島（ピヤンド）は、済州島の周囲にある島々の中でいちばん新しい島です。島の中央には巨大な噴火口を持つ飛揚峰（ピヤンボン）がそびえるほか、海岸には溶岩が海に流れ出て固まった火山弾が分布していて、火山活動の痕跡の保存状態が優れています。島をぐるりと一周散歩してみたり、済州島を見晴らせる飛揚峰に登ったりして楽しめます。

済州島には飛揚島が２ヵ所あります。済州島の西部エリアにある翰林飛揚島（ハンリムピヤンド）と牛島（ウド）の隣にある牛島飛揚島（ウドピヤンド）です。名前が同じなので混乱しないように気をつけて。

済州島でいちばん大きな無人島、遮帰島（チャギド）。2011年に島が開放されるまで30年間人が足を踏み入れることなく、ありのままの自然が残されていました。削られたような海岸絶壁と海にそびえる奇岩の数々はまさに自然が生み出した絶景。済州島の西部エリアにあり、日の入りの名所としても知られます。日没時刻にあわせて遊覧船を利用するのもおすすめ！

遮帰島の周辺の海にはマダイ、イシダイ、メジナなどが生息していて、海釣りの名所として有名です。チャグネ浦口の近くには船釣り体験ができる漁船が10隻以上集まり、装備のレンタルも可能。釣りのやり方を教えてくれるので初心者でも楽しめます。魚がよく釣れるおすすめのシーズンは１～３月と６～12月。

楸子島（チュジャド）は、船で１時間ほどの距離にある済州（チェジュ）市最北端の島。上楸子島（サンチャジュド）と下楸子島（ハチャジュド）を含む４つの有人島と38つの無人島からなっています。楸子島には済州島のトレッキングコースであるオルレキルのうち最難関とされる済州オルレ18-1コースがあり、勾配の激しい全長18.2キロメートルのコースはトレッキングマニアの勝負魂に火をつけます。頂上までの道は険しい反面、眺めは最高です！