美しい文化遺産が残る、水原

ソウルから電車で30分ほどの距離にある水原（スウォン）は日帰り旅行にぴったり。 歴史、文化、グルメの３拍子がそろった都市で、水原華城（スウォンファソン）を中心に華城行宮（ファソンヘングン）や訪花随柳亭（パンファスリュジョン）と水原に残る歴史と文化を探訪したり、水原カルビやスンデ炒め、水原トンダク、カルグクスなどの名物グルメをぜひ味わってください。さあ、何から食べてみようかしら。

ソウルのミニチュア版ともいえる水原は政治、経済、文化社会などがバランスよく発達した都市。考古学的価値をもつ水原華城を中心にさまざまな文化遺跡が残っています。近年では、水原華城のまわりにおしゃれなカフェや飲食店が集まる行理団通り（ヘンリダンキル）が形成され、韓国人の人気お出かけスポットとして注目されています。

水原華城にそってユネスコ世界文化遺産を探訪し、行理団通りでのんびりコーヒータイム。行宮洞（ヘングンドン）を観光後、訪花随柳亭で美しい夕焼けを見て、日が暮れたら熱気球に乗って夜景鑑賞を楽しんで。

水原華城は朝鮮王朝第22代王である正祖（チョンジョ）が悲運の死を遂げた父を悼んで建てた城。当時の技術をつくした建築物で、機能性、科学性、建築美が秀でていることからユネスコ世界文化遺産に登録されました。主な見どころは城郭沿いにある練武台（ヨンムデ）、長安門（チャンアンムン）、華虹門（ファホンムン）、東北舗楼（トンボクポル）。

行宮（ヘングン）とは王が地方都市に滞在するための宮殿。華城行宮は行宮の中でもっとも大きく格式があります。朝鮮時代の正宮である景福宮（キョンボックン）に引けをとらないほどの美しさで、日中はもちろん日が暮れるとライトアップされ雰囲気たっぷりの表情を見せてくれます。

行宮洞壁画村は近隣住民と芸術家、市民団体がつくりあげた壁画アートのあるエリア。地元の韓国人のお出かけスポットとしても有名です。キュートな壁画アートはもちろん、どこか懐かしい町の雰囲気は見応えたっぷり！水原華城から行宮洞壁画村へ向かうには、華虹門から城外に出て案内表示にしたがえばOK。

訪花随柳亭はかつて軍事目的で周辺エリアの監視の役割を果たしていたほか、自然にふれる東屋として使われていた建築物。複雑な地形と岩がある環境をふまえ、まわりの景観と調和するよう建てられました。現在は夕日の名所として有名に。池に映った訪花随柳亭と夕焼けはまさに絶景です！

水原でおしゃれカフェが集まるスポットといえば行理団通り！水原華城を目の前に贅沢なコーヒータイムを過ごせます。ソウルのカフェ通りとはひと味違った懐かしさ漂う雰囲気も魅力。韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のキンパ屋さんがある場所としても知られます。

粤華苑（ウォルファウォン）は孝園（ヒョウォン）公園内にある中国式の庭園。かつて中国からの労働者が広東地域に伝わる建築様式を再現し造成し、後苑は土を積みあげた假山と人工湖、船をモチーフにした東屋でできています。韓国ドラマ『麗＜レイ＞～花萌ゆる８人の皇子たち～』のロケ地に使われ、いっそう有名になりました。

水原で最も大きな市場で、徒歩圏内にある他の市場とあわせて見て回るのもおすすめです。市場の楽しみといえば、グルメ！モッコル市場は手頃な価格で、韓国の様々なおかずや昔ながらのトンダク（一羽丸ごと調理した鶏料理）を味わえることで有名です。

一度食べたら病みつきになる骨付きの特大牛カルビの本場である水原。その水原カルビの名店がこちら。焼肉の匠として定評があり、肉汁たっぷりでおいしいカルビが食べられます。

フライドチキン専門店が集まる八達門（パルダルムン）エリアで最も有名なお店。大釜を使った揚げたてサクサクのフライドチキンが名物！

鉄板で焼くスンデ炒め専門店で、池洞（チドン）市場スンデタウンにあります。秘伝の出汁スープと辛い味付けが絶品。

牛骨からとった出汁をベースにしたカルグクス（手打ち麺）のお店。人気の秘訣は調味ダレにあり！カルグクスに好みで加えて味わってみて。