現代と過去が共存する魅力的な都市、ソウル。高層ビルが立ち並ぶなかに静かな古宮が調和し、独特の魅力を放っています。華やかさと素朴な美しさを備えた「昌慶宮(チャンギョングン)」でかつての王室を旅してみませんか?
小規模でも魅力的な古宮
昌慶宮
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昌徳宮(チャンドックン)の住居空間を補うために建てられた王宮。文禄・慶長の役で景福宮(キョンボックン)が焼失した後、昌徳宮とともに主要な王宮の役割を果たしました。景福宮や昌徳宮より規模は小さめですが、素朴な美しさを備えています。山と丘の地形を生かして建てられ、自然と調和しているのも特徴。昌徳宮と堀を挟んで接しているため、一緒に見て回るのがおすすめ。栗谷路の歩道橋を渡ると宗廟(チョンミョ)まで続いています。
昌慶宮の巡り方
おすすめの観覧ルート
弘化門 ⇢ 玉川橋 ⇢ 明政殿 ⇢ 文政殿 ⇢ 観天台一帯 ⇢ 崇文堂 ⇢ 涵仁亭 ⇢ 通明殿 ⇢ 慈慶殿趾 ⇢ 春塘池 ⇢ 大温室 ⇢ 観徳亭
・ 予想所要時間:1時間30分
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絶対に見る価値あり!
昌慶宮の主な見どころ
- 出典 shutterstock.com弘化門昌慶宮の正門である弘化門(ホンファムン)。一般的な正門とは違って南ではなく東を向いているのが特徴。道路に近いため、正面からは弘化門全体を鑑賞するのは難しいですが、古宮の中から眺める姿は圧巻です。
- 出典 shutterstock.com明政殿昌慶宮の中心の建物である正殿「明政殿(ミョンジョンジョン)」は、昌慶宮内唯一の国宝。文禄・慶長の役で焼失し、1616年に再建されたもので、現存する朝鮮王宮正殿の中では最古のものです。
- 出典 Royal Palaces and Tombs Center文政殿昌慶宮の便殿で、王が臣下とともに業務を行っていた執務室である文政殿(ムンジョンジョン)。朝鮮王朝第21代王の英祖(ヨンジョ)が思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めていた場所としても知られています。
- 出典 shutterstock.com涵仁亭王がかつて及第した臣下たちに接見していた場所である涵仁亭(ハミンジョン)。見晴らしがよく、少し休憩するのにぴったり。天井には四季の妙味を詠んだものが、方向に合わせて季節ごとに掛けられています。
- 出典 shutterstock.com通明殿通明殿(トンミョンジョン)は王妃の寝殿であり、生活空間としての内殿の中で最も大きく、一番奥に位置しています。張禧嬪(チャンヒビン)が仁顯王后(イニョン王妃)を妬み、通明殿の周りに縁起が悪い物を埋めて呪いをかけたという話が広く知られています。
- 出典 shutterstock.com慈慶殿趾慈慶殿趾(チャギョンジョン)は朝鮮王朝第22代王の正祖(チョンジョ)が即位直後、母親のために建てた殿閣で、現在は建物が焼失して跡だけが残っています。春塘池(チュンダンジ)まで松林の道が続いており、散歩コースとしても人気です。
静かな雰囲気を醸し出す背景
昌慶宮のフォトスポット
- 出典 shutterstock.com大温室韓国初の西洋式温室。モダンでお洒落な雰囲気で、フォトスポットとしても人気。植物園には主に南部地方の自生植物が展示されています。
- 出典 shutterstock.com春塘池昌慶宮後苑エリアに位置する池。秋の紅葉が美しく、毎年紅葉の写真を撮るために多くの人が訪れます。池の周辺にベンチがあり、池を眺めながらのんびり過ごすことができます。
- 出典 shutterstock.com玉川橋正門である「弘化門」と中門である「明政門」の間に架かっている玉川橋(オクチョンギョ)。3月初旬から橋の周辺に梅やアンズ、スモモなどさまざまな春の花が咲き誇ります。
- 出典 Korea Tourism Organization賓陽門明政殿の裏門である賓陽門(ピニャンムン)は、政治を行う外殿と生活空間の内殿を区画する場所。明政殿と賓陽門の間に造られた廊下「穿廊(チョンラン)」では個性的な写真を撮ることができます。
- 出典 shutterstock.com階段式庭園の花階内殿にある花壇。賓陽門を通り過ぎたところにあります。春には白梅、ピンク色のツツジ、黄色いレンギョウが色とりどりに咲き、玉川橋とは違った空間になります。
昌慶宮で過ごす特別な時間
昌慶宮を100%満喫
昌慶宮の無料ガイド - 昌慶宮の深い歴史
知れば知るほど奥深い古宮めぐり。特に悲しい歴史が多い昌慶宮ではなおさらです。張禧嬪と仁顯王后のストーリーや京畿道(キョンギド)にあった石塔が昌慶宮に移された理由、昌慶宮が昌慶苑と呼ばれるようになった話など、昌慶宮に関連したさまざまな解説を日本語で聞くことかできます。予約の必要はなく、決められた時間に集合場所へ向かうだけでOK。
基本情報
・ 運営時間:ホームページ参照
・ 所要時間:約1時間
・ 場所:玉川橋前
知っておくと便利!
無料ガイドの時間が合わなければオーディオガイドをレンタルしてみて(3,000ウォン)。
昌慶宮夜間観覧 - 1年中楽しめる昌慶宮の夜
ライトアップされた、幻想的な古宮を鑑賞できる「昌慶宮夜間観覧」。シーズンになると前売り券開始と同時に売り切れるほど人気があります。昌慶宮は1年中夜間も一般公開されています。予約をしなくても入場料を払えば入ることができるので、いつでも気軽に夜の宮殿を散策できます。
基本情報
・ 運営時間:09:00 - 21:00(入場は20:00まで)
・ 料金:1,000ウォン
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宮中文化祝典 - 普段なかなかできない宮中体験
毎年5月に開かれる韓国内で最大規模の伝統文化祭り。昌慶宮、景福宮、昌徳宮などソウル五大古宮と宗廟、社稷壇(サジクダン)で開催されます。子どもの日がある5月に開かれるため、子ども連れの観光客に人気。演劇、演奏会、伝統儀式などさまざまなプログラムが行われます。
基本情報
・ 時期:毎年5月(年により変動あり)
・ 場所:ソウル五大古宮、宗廟、社稷壇
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知らないと損!
訪問前に知っておくと便利
✓ 毎週月曜日は休み
✓ 満6歳以下、満65歳以上は入場無料
✓ 毎月最終水曜日は入場無料
✓ 韓服を着ていくと入場無料
✓ 入場券を購入しなくても交通カード支払いで入場OK